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2011年2月20日 (日)

地方公務員と公共交通機関

 いわゆる、都道府県とか政令市なんかが地下鉄とか経営して、本体経営も含めてヒーヒー言っちゃってる話しです。

 千葉市とか横浜市とかで良く聞く話ですが、そりゃ、自分のところの年間予算額に匹敵する投資案件を、しかも半世紀ベースで回収しようということですから、いくらでも失敗する要素はあるわけですよね。計画進めた奴らはあっという間に手が届かないところに行っちゃうし。まっとうな経営者(首長)なら手を出さないとも思えます。
 ただ、この手の交通機関は、それは非集計分析なりでそれなりに需要予測した上で何ですけど、自治体運営者(住民って訳でなく)のレベルにとっては非常に魅力的っていうのも確かなもんです。そりゃ死んじゃっている交通インフラというのも枚挙にいとまがないでしょうが。
 何が公共交通機関に首長を駆り立てるかというと、やっぱり連鎖的に広がる経済波及効果なんでしょうね。都市経済学からみても、ちょっとした交通インフラの優位性が都市間の競争力を一変させるわけですし、そのような学術的な話しを抜きにしても、鉄道とかって正直ワクワクさせるわけですよ。19世紀後半にはアメリカバブルの原因ともなるし、日本中でも新幹線を通したがるし、世界中でも現在、新幹線あるいはリニアの入札話が盛りだくさんなのは、その開発規模額と、そこかは発生する副次的効果があまりにも魅力的だからでしょう。
 現在、川崎市あたりでは地下鉄通す通さないみたいな話しがあって、良心的な首長ならやんねぇな、みたいな見切りも出ていますが、いやあれは本気じゃねえかなと思うわけです。だって地図見てくださいよ。計画通り鉄道通すと、あとちょっとで羽田空港につながるわけで、その逆の端は八王子くんだりまで視野に入るわけで、世界中の財産や知識を多摩川ベルトみたいな感じで集約できるんじゃねぇかみたいな想像が働くわけです。俺からすると、やる価値が異様に高いもんだと思ってます。
 ただ、各主体から言うと微妙で、首長にリスクに見合う収益が回ってくるわけでないし、リスクを負う川崎市に全ての効用を封じ込められるわけでもない。全体としてのスピルオーバーが激しいわけです。あと大田区レベルでは、非常に矮小な話しで気が遠くなるんですけど、羽田空港の入り口という効果を独り占めしたいから多摩川に橋を通すのに反対だろうと。そうするとその後ろの東京都なり日本政府の皆さんがもうちっと乗り出すべきではないかという話になります。
 てめえの財政規模と変わりない鉄道を持つというのは一自治体レベルでは荷が勝ちすぎるように思えますので、投資的な話しからすると民間事業者に一定の条件付きで卸しちゃうのが一番問題が少ないように思えますが。この辺は首都圏全体の交通インフラを今後30年レベルでどうするのか、という視点でやって欲しいところです。利権が絡みすぎでめまいがしそうですが。石原さんみたいなちょっと○○的な人が前後不覚になりつつ(周りの一茶の事象を顧みず)やっていただくぐらいしか打開策がうかばねぇのがつれえ。

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